今回は、瓦棒葺き屋根の葺き替え工事を、行わせていただきました。
既存の瓦棒葺きから、波板へ葺き替えました。
瓦棒の屋根とは、今ではあまり見られなくなりましたが、20数年前までは、かなり多く施工された工法です。
余談ですが、アニメドラえもんの、のび太の家の屋根は瓦棒屋根ですね(^^)
特に屋根勾配の緩い場合に、用いられた工法でした。
現在は、瓦棒屋根の後継として、立平葺きが良く見られます。
形状は似ていますが、屋根のジョイント部分が、小さくすっきりとした近代的な印象の屋根材です。
上写真は、既存の瓦棒屋根です。お客様がまめな方で、ご自身で塗装工事をなさっていたそうです。
築40数年経っていると言うことですが、通常より劣化が少なかったです。やはりメンテナンスは、やるとやらないでは、数十年後に差が出ますね、メンテナンスのお陰だと思いますが、屋根の下地の木材は一部を除き、しっかりとしていました。
棟の解体工事
棟解体後
本体の解体写真は撮り忘れてしまい、ルーフィングからの写真になります。
ご容赦ください<(_ _)>
ルーフィングは、ゴムアスルーフィングを使用しました。アスファルト系のルーフィング材です。
ルーフィングが完了すると、次は波板を施工するための木下地を施工します。
(使用木材 杉板15×90)
約450mmピッチで、躯体の垂木にビス止め施工します。
木下地完了です。
今回、下り棟部分に捨て板を使用しました。
捨て板は、台風や強風時の雨の際、雨水が侵入したときに、その侵入した雨水を軒先へ排出させる為の部材です。施工しなくてもルーフィングで防げるので問題はありませんが、今回は念には念で施工しました。
波板葺き開始です。
使用材:鉄板小波 カラーガルバリウム鋼板t-0.4mm厚
波板壁際納まり
壁際の水上部分は、雨の侵入防止のため、ケミカル面戸という部材を使用します。
波の形状になっていて、波板に貼り付けて使用します。
波板が葺き終えると、棟板金の木下地の施工です。
最後の仕上げ工事です。上の写真は棟板金、壁際の雨押えという部材です。
棟板金を取り付けました。ジョイント部にはシリコン材で防水処理をします。
壁際の雨押え工事です。(上写真 施工前)
雨押え施工中。
既存の雨押えの上からカバーしました。
これで、台風や大雨でも安心です。
雨押え、棟板金完了。
雨押えと棟板金が完了し、屋根工事完了です。
葺き替え完了しました。
今回の波板工事は、改修工事の中では、コストを抑えた施工法として有効です。
改修方法は、いろいろな施工法がありますが、既存屋根の状況や形状、予算の応じて提案していきます。
是非、ご相談だけでもご連絡いただければと思います。
ご覧いただきありがとうございました。