今回は、コロニアル屋根のカバー工事を行わさせていただきました。
既存コロニアルの劣化により破損部が多く、塗装が出来ないためカバー工事の運びになりました。
屋根の勾配も緩いため、横葺きではなく、たて葺きの立平ロック32型を使用しました。
既存コロニアル屋根に立平ロックを使用するにあたって、懸念点があり、コロニアル屋根の上に立平ロックを施工する際、下葺きのルーフィングは施工しますが、ルーフィングだけでは、コロニアルのおうとつが立平ロックに出てしまうため、ルーフィングの上に断熱用のポリエチレンシートを敷きました。
この日は、風がとても強く難儀しました。
施工前、既存の屋根の状況です。
場所によっては歩くだけでも、割れてしまう箇所がありました。
このように非常に割れやすいコロニアルは、アスベストを使用していたコロニアルから、アスベスト無しのコロニアルに切り替わった最初のころの屋根材に多く見られる様です。
既存棟板金の解体工事から行います。
下地を見ると、一部腐食が見られました。
棟板金の解体が完了しました。
この後は、ルーフィングを施工していきます。
写真でも分かるように、屋根の勾配が緩く、おそらく2寸勾配くらいだと思います。コロニアルは最低でも2.5寸勾配(条件付)は必要です。勾配が緩いと雨水などが屋根に滞留している時間が長くなる為、通常よりも劣化が早くなります。
ゴムアスルーフィングを葺いていきます。
ルーフィング葺きが完了しました。
通常は、この後に屋根本体を施工していくのですが、今回はこの上に断熱材を施工していきます。
上の写真がポリエチレンシート4mm厚です。
このシートを敷くことで、断熱効果及び雨音の軽減になります。
ポリエチレンシートの施工も完了しました。
棟部分に、桟木を取り付け立平本体を葺いていきます。
ビスで留めつけていきます。
水上部分は、いつものように立ち上げ加工を施し、台風や大雨時の雨水の侵入を防ぎます。
本体が葺き終えました。次に棟の桟木に貫板を取り付けて、水上面戸を取り付けて、さらに雨水の侵入防止効果を高めます。
青矢印部分が、水上面戸です。
水上面戸も取付が終わりまして、最後に棟板金を取り付けて完了なのですが…
私の不手際で、棟板金の完了写真を撮り忘れてしまいました(>_<)
すみません。
ですが、無事に完了しました。
今回もご覧いただき、ありがとうございました<(_ _)>