栃木県小山市 屋根改修工事(カバー工法)

既存屋根(上写真)は瓦棒屋根です。


瓦棒屋根の改修方法は、大きく分けて三つあります。

一つ目は、既存の瓦棒屋根を解体撤去して、新たに屋根を施工する。

二つ目は、既存の瓦棒屋根を解体せず、上に合板を張り新たに屋根を施工する。

三つ目は、瓦棒屋根専用の改修折板屋根を施工する。※この方法は寄棟型等の一般住宅には不向きです。


今回は二つ目の施工法で行いました。

大きなメリットは、工事期間中に雨など降られても、雨漏りのリスクがなくなることや、養生など最低限の処置で済むことなど、作業がスムーズに進められます。

ただしデメリットもあります。屋根の下地の木材自体が劣化や腐食などひどい場合などは、木下地からの改修工事が必要となります。

ですが、たいていの場合、軒先だけの補修で済むことがほとんどです。

お客様からは横葺き屋根のご要望もありましたが、屋根勾配は緩い為、立平葺きで行う事になりました。

形状は瓦棒屋根と似ていますが、立ち上がり部分が細くすっきりとした見た目になります。最近は新築の屋根に用いられることが多く、雨仕舞も良いため人気のある屋根材です。


 

 それでは工事進行写真となります。

2階屋根、合板を張り終えた状態です。


合板を張り終えるとルーフィング(防水シート)施工しす。

下屋も合板張り工事、進めていきます。

下屋も合板張りが完了しました。

下屋もルーフィング施工します。


ルーフィング、棟の木下地が終わると、立平の施工になります。

分かりにくいですが、最初に軒先に唐草という部材を取り付けます、立平屋根の軒先をひっかけて連結させるための部材です。

そして立平屋根の施工を始めます。

外壁との取合い部分、施工中です。

外壁取合い部は、雨押えを取付て、上端部をシーリング処理して完成となります。


以下、完成写真です。

上写真、谷部分は雨水排水を良くするために、溝をつけ落差をつけました。

カバー工法ならではの、メリットのある施工法です。


今回の工事内容は、以上となります。

ご覧いただきありがとうございました<(_ _)>