栃木県佐野市 瓦棒屋根カバー工事

今回は、瓦棒屋根の改修工事(重ね葺き)を行わせていただきました。

※瓦棒とは、金属系屋根材で施工される屋根・縦葺きの一つです。 瓦棒で葺かれた屋根を瓦棒葺き、その屋根を指して瓦棒屋根と呼ぶ。 棟から軒先まで一枚の金属板を使用する為、緩勾配の屋根に施工でき、雨仕舞も良いです。


今回使用した屋根材は、瓦棒屋根改修専用の屋根材(セキノ興産製SⅤ-4)です。材質はカラーガルバリウム鋼板t-0.5mm厚です。

屋根材のジョイント部は巻きハゼ締めで、非常に丈夫な屋根材です。

上写真は施工前の瓦棒屋根です。かなりサビが目立つ状態です。

ここまでサビが進行すると、塗装では困難となります。

塗装が困難な場合の改修方法としましては、大きく分けて三つの方法があります。

①既存の屋根を解体撤去して新しく葺きなおす。

②既存の屋根の上に合板(木下地)を施工し、その上に新しく葺きなおす。

③既存の屋根の上に改修用の屋根材を施工する。


①の工事方法は既存の屋根を解体撤去するため、急な雨などで雨漏りのリスクがあり、解体工事代+運搬処分代がかかります。

②と③はどちらもカバー工事となりますが、②は木下地工事分の工事代がプラスとなりますが、既存屋根と新設屋根との間に空間が空くため、高い断熱効果が期待できます。

③は②に比べると、木下地工事無しで直接新設屋根を施工できるので、工期の短縮、工事代のコストダウンがメリットです。

トータル的に見て、②の工事内容が一番メリットが高い施工法と言えますが、

工事代としましては③の施工法です。


以下写真、工事進行写真です。

既存屋根へ、新設屋根を葺いていきます。

専用の留め金具で固定していきます。

水上部分は雨の侵入を防ぐために、立ち上げ加工をします。

屋根本体が葺き終え、今度は両側の既存波板部分に加工した板金を張っていきます。

↑施工前

↓施工後


最後に、立ち上がり部上端に笠木を取り付けて完了となります。


屋根改修工事完了です!

見違えました!これで20年間は安心です。


ご覧いただき、ありがとうございました<(_ _)>