片流れの屋根ですが、何年も前から雨漏りがしていたという事です。
調査をしてみると、既存屋根の上から波板が張ってあったり、シーリング処理、ゴム状のシートが張ってあったりと、いろいろな防水処置が施されていました。
それでも雨漏りが直らず、相談されていたという事でした。
今回いろいろと考慮した結果、なるべくコストを抑えた、波板のカバー工法で工事を行う方法で決定しました。
(使用する屋根材:鉄板小波 カラーガルバリウム鋼板 t-0.35)
施工前の屋根の状況です。あちこちに錆がでています。
今回の施工内容は、最初に既存の屋根の上にゴムアスルーフィングを葺きます。
この日は天気が良く、風もなかったのでルーフィングがめくられることもなく
助かりました!
そしてルーフィングを葺き終えると、波板を固定する木下地(貫板)を取り付けて行きます。
ビスと釘とを併用しながら、取り付けて行きます。
木下地の取付も完了し、屋根材の搬入も完了です。
いよいよ屋根本体も施工開始します。
波板専用の座金付きビスで留めつけていきます。
ビスは釘に比べると、およそ4倍の保持力がありますので、強風に対しても安心です。
屋根本体葺きも完了しました。
残りの工事は笠木のカバー工事です。
笠木も屋根葺き同様に、既存の笠木の上に施工します。
既存の笠木(施工前)
新設笠木(施工後)
施工前
施工後
見違えるようにきれいになりました。
笠木工事が終われば、工事完了です!
今回、会社の屋根の施工でしたが、この施工方法は一般住宅にも施工可能です。一般の住宅では波板はあまり用いることはありませんが、構造上屋根が見えにくいところや、とにかく低コスト重視という場合、選択肢の一つとしても、宜しいかと思います。
材質はカラーガルバリウム鋼板なので、耐久性は申し分ないですし、
ノーメンテナンスでも20年から30年くらいは問題ないと思います。