以前に雨漏りの調査に伺い、屋根を見せていただくとコロニアル屋根の重ね部分にすき間があり、すき間から見える下地もかなり腐食が進んでいる様でした。
そこで雨漏り修理のお見積りを2パターン提案させていただきました。
1つ目は必要最小限の工事内容で、雨漏りの原因と思われるすき間部分に板金を差し込んですき間を塞ぐだけの工事。
2つ目は不具合部1面を、下地から修理する方法です。
お客様熟考の結果、後者の不具合部一面の修繕工事を行う事になりました。
施工前の屋根状況です。施主様がプラスチックファイルの様なもので応急処置を施していました。
水上側から解体をしていきます。
応急処置部分をめくると下地が腐り穴が開いています。
この状態だと通常の雨でも雨漏りが発生してしまいます。
指で軽く押すだけで下地がバリバリと崩れてしまうほど腐食が進んでいました。
屋根材の解体が終わり、次に腐食部をカットして取り除きます。
屋根垂木を補強します。
新しくラーチ合板12mmを施工します。
下地が完了すると、ルーフィングを葺いていきます。このルーフィングはとても重要です。
瓦やコロニアルなど、台風や強風時の雨の場合、雨水がジョイントから屋根材の奥へ回り込み、屋根材の裏側へ侵入します。その際にルーフィングがしっかりと施工せれていないと雨漏りが発生してしまいます。
ルーフィングが完了し、仕上げの屋根葺きです。
既存部との取合いもしっかりと施工され、棟板金も復旧し、工事完了です。
昨今、新型コロナで大変な状況が続いておりますが、雨漏りの不安は消えました。
施主様も安心して、新年迎えられる事と思います。