今回は、コロニアル屋根の棟板金の修繕工事を行わせていただきました。
強風により、棟板金の一部が飛散したとのことで、現地調査に伺いました。
下の写真が、棟板金が飛散し無くなっている状態です。
お客様にお話をお伺いしましたが、飛ばされた棟板金による近隣への被害は無かったそうです。
下地の木材は残っていましたが、腐食が進んでいました。
腐食部の状態です。ここまで腐食が進んでいると、棟板金がいつ飛ばされてもおかしくない状態でした。
既存の棟板金と、木下地を解体撤去します。
そして今回、新しい試みをしました。木下地を施工する前に、ガルバリウム鋼板で加工した材料を取付けて、棟板金と屋根の隙間から侵入する雨水と木材が接触するのを軽減する施工をしました。
下の写真がその板金材です。
英語のWのような形状に加工しました。
この板金材を取り付けた後に、木下地を施工します。
上写真、所々水抜きの為の加工をしました。
板金下地の後に、木材を取り付けていきます。
木下地取付完了、棟板金を取り付けて行きます。
棟板金ジョイント部は、防水のためシーリングします。
棟板金の取付は、釘ではなくビスで固定します。ビスのメリットは釘の約4倍の保持力がありますので、強風や地震などによる緩みにも強いです。
そして今回の最大のメリットは、弊社初の試みの板金下地と棟板金共、ビスにより固定されたので、経年劣化による木材の腐食が起きたとしても、棟板金が飛散するといったトラブルが、格段に軽減された点です。若干の材料費はかかりますが、棟板金の長期的な保持力が期待できますので、総合的にはランニングコストの削減になると思いますし、安心感が得られます。
端部は折り返して、小口を塞ぎ既存ケラバへ固定し、棟板金工事完了です。
今回もご覧いただき、誠にありがとうございました。